2003年は4月2日、バリ島ではヒンドゥ教・サカ暦のお正月に当る日を「NYEPI(ニュピ)」と言い、この日は24時間外出が一切禁止され火や電気を使わず、仕事も遊びもせず瞑想するという宗教上の教えを守り、丸一日神に感謝して家で過ごします。とは言うものの、朝からテレビは観ているし、料理もすれば風呂にも入ります。近所くらいであれば、友達がやってきてカードゲームをしたり、家でゴロゴロしたりなんとなーくたいくつな1日が過ぎてしまいました。(神様ごめんなさい…)
さて、そのニュピの前夜に行われるのが「オゴオゴ」パレード。バリ島にいる悪い神々を追い出す為に、悪をモチーフとして作られる巨大な張り子を神輿のように、数十人の男性が担ぎ上げ町の中を練り歩くのです。担ぎ手の前方には、ガムラン演奏隊の行進。それも、ホテルなどで耳にする心地良いメロディーではなく、とにかくジャンジャカジャンジャカ叩きまくり、あまり近くに居過ぎると耳が痛くなる程のもの。これも、悪い神々をうるさい音で追い出すための手段だとか。
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このパレードがなかなか凄い。何と言っても、参加オゴオゴ数がたくさんあるので、見物する方も必死。日本で言うなら、花火大会と三社祭と初詣が一緒にきちゃったくらいの人の混雑具合。サヌールではメインの大通りを通過するのは、おそらく1kmもないと思うのだけど、その通りびっちり人が並んで、ライブ会場さながらの熱気に包まれておりました。
このオゴオゴ作り、1ヶ月くらい前から地元の集会場の仲間やら、地元仲間やらが集まって毎日ちょっとずつ仕上げていくのです。作ったみんなが演奏し、担ぐ。これぞまさにチームワーク。そして当日、大勢の人が見に来ていれば熱も入るわけです。行進しながらも「見せ場」があって、その場でぐるぐる回って見せたり、傾けたりしながらそのオゴオゴがまるで息を吹込まれたかのような錯覚にすら陥ります。そう、そうやって人々に「すご〜い」と思わせた1番立派なオゴオゴに優勝の勲章が与えられるのです。(一応、審査があるらしい。)夜の8時から始まったオゴオゴパレードでしたが、12時近くでもまだ終わってなかったというから、なかなかのオゴオゴ数だったと思われます。
本来なら、数日後に海岸で悪魔の魂と共に焼却して海に流してしまうらしいのですが、翌日のニュピの日は残念ながら大雨が降ってしまい、町のそこいらに置き去りにされたオゴオゴ達がボロボロの紙くずとなってしまっていました。いずれにしても、オゴオゴはどんなに立派に出来ても儚い命かな。
April, 2003 by Mariko
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